急変対応でまず大切になるのが一次評価だ。一次評価は4つのチェックを順番に行っていく。一次評価の途中であっても生命の危機の兆候がある場合には必要に応じて救急処置を行っていく。
一次評価でまず行うべきなのが気道の確保だ。気道閉塞があれば気道を確保していく。次に呼吸。呼吸数、呼吸パターンをチェックしパルスオキシメーターを装着してSpO2も確認していく。その次は循環をチェックする。血圧と脈拍を確認していこう。心電図モニターがある場合には装着して心拍数とリズムの整、不整を確認だ。それから中枢神経のチェック。JCS・GCSで意識状態、また瞳孔の確認も行う。最後は皮膚で体表を確認する。体温を測定し低体温の場合には保温に努めよう。
患者さんが危機的状況を脱して救命治療が終了したら二次評価を行う。全身の身体診察を行い、病歴やその他にも身体や体調に関する情報を聴取していく。情報収集では微候や症状といった身体の状態についてやアレルギー歴、行っている薬物療法の情報や既往歴、最後に何を食べたか、その他気になるイベントはあったかなどを聞いていく。急変時にはできる限り詳しく経時記録を残していくことが大切だ。一人で対応をする場合記録を作る暇はないので、ひとまずメモをとっておこう。特に新人看護師の場合には素早くメモをとることが重要になってくる。正式な記録は他の医療者が集まり役割分担とそれぞれの対応を行ってから行っていくと良いだろう。